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フランス語で良く見る「de」について、読み方や意味など詳しく掘り下げていきます!
良く見るけど、読めないし使い方もわからないこの「de」
例文を交えつつ、その使い方を詳しく解説していきます。
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フランス語「de」の読み方や意味を解説
フランス語「de」の読み方は「ドゥ」ですね。
英語の「of」に近い前置詞の意味がありますが、他にもフランス語特有の興味深い使い方があります。
今回は、「de」の基本的な使い方から、フランス語特有の使い方をご紹介いたします。
では、早速みていきましょう!
名前における「de」の意味や使い方について
フランス人の名前で、「de」(ドゥ)が使われている苗字を見たことはありませんか?
パリの国際空港の名前にもなっている「Charles de Gaulle(シャるル・ドゥ・ゴール)」が正にそうです!
※フランス語の「r」は特有の発音であるため、平仮名で表記しています
彼は、1959-1969年にかけて、フランス第五共和政の大統領を務めていました。
苗字に「de」が使われるのは、フランスの歴史に基づいています。
フランス革命(1789)以前の絶対王政時代(16-18世紀)の貴族が「de」を自らの苗字に用いて、クラス階級の高さを示していたといわれています。
ちなみに、この苗字に用いられている「de」のことをフランス語で、「particules de noblesse」(パるティキュール ドゥ ノブレス)と言います。
ただ現在では、deを用いた苗字の内、50%は当時の貴族ではなく、フランス革命後に貴族を真似して使い始めた人のようです。
必ずしも、「de」が苗字にあるからといって貴族と決めつけると間違いがあるかもしれません。
前置詞での「de」について
英語で「of」が沢山使われるように、フランス語の「de」も日常会話に欠かせません。
前置詞の「de」について、ここでは
- 「〜の」 所有
- 「~から」 出発点
の2通りをご紹介します。
まず初めに抑えておきたいのは、①「~の」という意味です。
Le nom de famille (ル ノンム ドゥ ファミーユ)
前述にも出てきた「苗字」という意味です。
直訳すると「家族の名前」ですが、「苗字」という意味になります。
次に押さえたいのが、②「~から」です。場所を指す際によく使われます。
Je viens du Japon. (ジュ ヴィアン デュ ジャポン)
「私は日本から来ました。」という意味になります。
どちらも、前置詞「de」の基本的な使い方になります。
是非、ここで覚えてもらえればと思います!
否定の意味もある?
最後に、否定文で冠詞として使われる「de」を紹介します。
文法の基礎となるため、文章を書くことがある場合や、仏検を受ける際はしっかりと覚えましょう!
ちなみに仏検5級でも「de」の否定の使われ方は出題されますよ!
おさらいになるかと思いますが冠詞は、以下のように、定冠詞と不定冠詞、部分冠詞の大きく3つに分かれます。
分かれるのですが、否定文で冠詞を用いる場合は特殊で、「de(d’)」を用います。
【冠詞まとめ】
女性形 | 男性形 | 複数形 | 母音の前 | |
定冠詞 | la (ラ) | le (ル) | les (レ) | l’ (L+母音) |
不定冠詞 | une (ユンヌ) | un (アン) | des (デ) | un (アン) |
部分冠詞 | de la (ドゥ ラ) | du (デュ) | des (デ) | de l’ (ドゥ L+母音) |
否定文で用いられる冠詞「de」の例文を見ていきましょう。
Il y a une personne. イリ ヤ ユンヌ ペるソンヌ
(ある不特定の)一人います。
これを否定形にすると…
Il n’y a pas de personne. イル ニ ヤ パ ドゥ ペるソンヌ
誰もいません。
となります。
この「de」は、「無」あるいは「ゼロ」の意味として用いられる冠詞と説明出来ます。
部分冠詞が使われている肯定文の場合は、以下の例のようになります。
J’ai du temps libre. ジェ デュ タン リーブる
(私は)自由時間があります。
こちらは否定形にすると…
Je n’ai pas de temps libre. ジュ ネ パ デュ タン リーブる
(私は)自由な時間がありません。
部分冠詞と否定形の「de」は、似ているため紛らわしいですが、上記から見て分かる様に、否定形の「de」は、男性形の名詞の前でも、形は変わらず「de」として使われます。
※もちろん、女性形・複数形の前でも、形は変わりません
最後に母音から始まる名詞の部分冠詞と否定の「de」の例を紹介します。
J’ai de l’argent. ジェ ドゥ ラるジャン
(私は)お金を持っています。
こちらの否定形は…
Je n’ai pas d’argent. ジュ ネ パ ダるジャン
(私は)お金を(一銭も)持っていません。
がありますね。
このように、母音から始まる名詞の場合においても、「de l’」なのか「d’」なのかによって見分けることが可能です。
まとめ
苗字に使われる「de」の由来、前置詞としての基本的な使い方、否定文における冠詞としての使い方について、紹介しました。
「de」の使い方を一つ一つ覚えるのは、大変ですが、日常会話で必ず用いられるため、しっかりと覚えておきましょう!