フランス語commeの意味や使い方を例文で解説!文頭に付くとどう訳す?

今回は“comme”の意味や使い方について紹介していきたいと思います。   フランス語のcommeは様々な意味を持っています。   どこにcommeを入れるか、そのあとにくる名詞に冠詞は付くのか、など […]

今回は“comme”の意味や使い方について紹介していきたいと思います。

 

フランス語のcommeは様々な意味を持っています。

 

どこにcommeを入れるか、そのあとにくる名詞に冠詞は付くのか、などの細かい違いでも

かなり意味が変わる複雑な単語ですので、1つずつ例文を用いて解説していきます!

記事は下に続きます。

フランス語commeの意味と発音

“comme”は、「~のように」、「~として」などの意味があり、英語のas, like, howの意味を含みます。

使い方によって意味が変わるので、詳しくは次のコンテンツで紹介します。

 

読み方は “コム[kɔm] ” です。

 

“コ”を強めに読んで、ムは口を紡ぐようにして言います。

コは口を丸く開き、舌は後ろに引いて発音すると良いです。

“Comme”の使い方を例文で解説!

次にcommeの使い方を例文とともに詳しく見ていきます。

 

comme+名詞の場合

(1)~のように、~と同じく(類似・比較)
例文:Il est grand comme son père.
[イレ グらン コム ソン ペーる]
(彼は彼のお父さんと同じく背が高い)

Il fait froid comme en hiver.
[イル フェ フろワ コム オニベーる]
(冬のように寒い)

(2)並びに、~も~も(付加)
例文:Le français comme l’espagnol m’intéresse beaucoup.
[ル フらンセ コム レスパニョール マンテれス ボク]
(私はフランス語とスペイン語にとても興味がある。)

ici comme ailleurs.
[イシ コム アイユーる]
(どこもかしこも)

(3)~といった、~などの(例示)
例文:des pays européens comme la France, l’Italie, l’Allemagne
[デ ペイ ユーろペアン コム ラ フらンス リタリ ラルマーニュ]
(フランス、イタリア、ドイツといったヨーロッパの国々)

 

comme+無冠詞名詞の場合

(1)~として(資格・立場・状態・身分)
例文:J’ai la responsabilite comme le parent.
[ジェ ラ れスポンサビリテ コム ル パらン]
(私は親としての責任がある。)
Qu’est ce que vous voulez comme fromage.
[ケ ス ク ブ ブレ コム フろマージュ]
(チーズは何になさいますか)

(2)まるで~(のような)(比喩・近似)
例文:C’est comme un mensonge
[セ コマン マンソーンジュ]
(それは嘘みたいな話だ)

Avez-vous comme un sac?
[アベ ブ コマン サック]
(袋のようなものはありますか?)

 

commeの後に何が付くかによって、意味も使い方も変わっていきます。

間違えないようにしっかりと覚えておいてくださいね。

Commeが文頭に付くとどうなる?

“Comme” が文頭に付くと、「~なので」という意味になり、原因や理由を表します。

 

ゆーだい

Comme il fait froid, je me suis habillé chaudement.
[コム イル フェ フろワ ジュ ム スィ ザビエ ショドマン]

(寒いので、厚着をした。)

ゆみ

Comme je suis malade, je suis resté au lit.
[コム ジュ スィ マラードゥ ジュ スィ れステ オ リ]

(病気なので、私はベットに寝たままでいた。)

 

などの使い方がありますね。

また、文の語尾に“!”があると、「なんて~なんだ」という意味になり、感嘆を表します。

 

ゆーだい

例文:Comme c’est difficile!
[コム セ ディフィスィル]

(なんて難しい問題なんだ!)

 

といった風に使ってみてください。

Comme ça の意味と使い方

“Comme ça” は「このように」という意味で、英語の“like this” に当たります。

この表現は、誰かに何かの方法を教えたいときに使うことができます。

 

例えば、あなたがフランスに行って、フランス人に折り紙を教えたいとします。

折り紙の複雑な説明ができなくても、困る必要はありません!

 

実際にやっている様子を見せながら、Comme ça(こんな感じ!) と言って説明すればよいのです。

ほかにも様々な場面で使うことができますので、ぜひ覚えてみてください!

 

ここで、使い方を例文にて見ておきますね。

 

ゆーだい

C’est bien comme ça.
[セ ビヤン コム サ]

(こんな感じがいいです)

たか

On ne fait pas comme ça.
[オヌ フェ パ コム サ]

(私たちはこのようなことはしません)

 

Comme si の意味と使い方

“Comme si”は、「まるで~のようだ(だった)」という意味です。

ここで、使うときに注意しなければならないことがあります!

 

Comme siのあとにくる動詞は、現在の場合=現在形ではないのです!

まず、主節と同時(まるで~のようだ)の場合、comme si のあとにくる動詞の時制は、半過去になります。

 

使い方を例文で見てみましょう!

ゆみ

Il parle comme s‘il savait la verité.
[イル パるル コム スィル サベ ラ ベリテ]

(彼はまるで真実を知っているかのように話す。)

りか

Je me souviens comme si c’ était hier.
[ジュ ム スヴィヤン コム スィ セテ イエ―る]

(私はそれを昨日のことのように覚えている。)

 

次に、主節に先行する(まるで~のようだった)場合は、comme si のあとにくる動詞の時制は、大過去になります。

こちらも例文で、使い方を見てみましょう!

 

ゆーだい

Je me suis senti comme si j’avais volé dans le ciel.
[ジュ ム スィ サンティ コム スィ ジャベ ボレ ダン ル シエル]

(私はまるで空を飛んでいたような気分だった。)

たか

Il a fait comme s’il n’avait rien su.
[イラ フェ コム スィル ナベ りアン スュ]

(彼はまるで何も知らなかったようなふりをした)

 

まとめ

今回は、“comme”の意味や読み方・使い方について、例文を交えつつ、熟語表現などについてまとめました。

“comme”は多くの意味で使うことができる単語ですので、使いこなすのはかなり難しいと思います。

 

しかし、今回説明したように、使える表現はたくさんあります。

フランスに行ったり、フランス人と会話したりする際は、ぜひ積極的に使ってみてください!