フランス語のduの意味と発音を紹介!使い方も例文で解説

フランス語【du】の意味や発音・使い方について、詳しく解説していきます!   フランス語の学習を始めると必ず目にするdu。   本や雑誌など、どのような種類の文章でもかなりの頻度で登場している頻出単語 […]


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フランス語【du】の意味や発音・使い方について、詳しく解説していきます!

 

フランス語の学習を始めると必ず目にするdu

 

本や雑誌など、どのような種類の文章でもかなりの頻度で登場している頻出単語【du】

一体どういう役割を持っているのでしょうか。

 

詳しく掘り下げます。


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記事は下に続きます。

フランス語duの意味と発音 

フランス語のduの意味ですが、de(前置詞) +  le(定冠詞) の縮小形で、英語のsomeに相当する部分冠詞です。

液体や気体、抽象名詞などの数を数えることのできない名詞の前に置きます。

 

duの発音ですが、【du】の【u】の部分の発音は [y] を使って表現されます。

カタカナ表記でduの発音を表記すると「デュ」が一番近いかな、と思います。

 

カタカナ読みで「デュ」と読むときよりも「ュ」の際に口をとがらせるイメージで発音すると近いのでは、と思います。

ュの音も、日本語のユよりももっとウに近い音を意識してください。

 

母音であるuは、きっちりマスターしたい音の一つだと思います。

繰り替えし練習してみましょう。

 

 

フランス語の定冠詞は、その後に続く名詞の性と数によって形が変化しますね。

男性名詞であればle、女性名詞であればla、複数形であればどちらの性でも les となります。

 

後にくる名詞が女性名詞であれば、de la 、また、後にくる名詞が母音または無音のhで始まる男性・女性名詞の場合には de l’ となります。

 

まとめますと…

 

  • 後に続くのが男性名詞なら【du】
  • 後に続くのが女性名詞なら【de la】
  • 後に続くのが母音または無音のhで始まる男性・女性名詞なら【de l’】

 

ここまできて、あれ?

 

「複数形の場合は?」

 

と思われる方もいらっしゃるかもしれませんが、部分冠詞というのは、数えられない名詞の前にくるものですので、複数形の場合の前にくる、ということはありません。

 

 

フランスの有名な広告に「du pain du vin et du boursin !」というものがあります。

boursin というのは最近では日本のスーパーでもよく見かける、にんにくの利いたフランスの定番のチーズですね。

 

「パンとワインと、ブルサン!」という、フランス人にとってはなくてはならない組み合わせをシンプルにアピールした有名なフレーズです。

ここまで読んで、パンが数えられない名詞である、ということに混乱する日本人も多いと思います。

 

パン(フランス人にとっての定番のパンであるバケットをイメージしてください)というのは本来、ちぎって分け合って食べるもので、

 

「手でちぎったものを数量的に明確に1つ、とは言い難い」

 

という解説を受け、なるほど、と思ったことがあります。

 

日本人の主食のお米も【du riz】と表現します。

これもやはり、米一粒一粒ではなく、水やワインと同じように数えられないものとして扱っています。

(ちなみに「一粒の米」は【un grain de riz】と表現します。)

 

抽象名詞の例としては du courage(勇気)du moral(士気)などが挙げられます。

 

フランス語【du】の使い方を例文で解説

では、より詳しく把握していくために、duの使い方を、例文を通してみていきたいと思います!

 

duの例文
  1. Je bois du café.
    私はコーヒーを飲む。
  2. Elle aime beaucoup du thé,
    彼女はお茶がとても好きだ。
  3. Il a du courage.
    彼は勇気がある。
  4. Ce n’est pas du tout vrai.
    それは真実とは程遠い。
  5. Il faut du temps.
    時間がかかる。
  6. Je viens du Japon.
    私は日本から来ました。

 

これが基本ですね。

で、フランス語の文法には沢山の例外がありますが、6番目の例文、Je viens du Japon. にも、ちょっと面白い例外が隠れています。

 

Je viens du Japon.の例文
  • Je viens du Japon.
  • Je viens de France.
  • Je viens de l’Inde.
  • Je viens des Etats-Unis.

 

 

この4つの例文を読んで、何か気になることはありませんか?

 

Franceは女性名詞ですが、先ほどの【おさらい】でも触れた de la Franceではなく、Je viens de France.になっています。

~(国)から来た、という、出身を言い表す際の前置詞には、

 

  • 男性名詞の国名ではdu
  • 女性名詞の国名では冠詞を付けずにde
  • 母音・hで始まる国名ではd’
  • 複数形の国名ではdes

 

を、それぞれ用います。

 

様々な出身の人が集まってるフランスでは、このJe viens de….の表現はよく耳にします。

また、例えばモロッコ出身の場合にJe suis marocain.(直訳だと 私はモロッコ人です。)という表現よりも、

 

ゆーだい

Je suis originaire du Maroc.

(私のルーツはモロッコです。)

 

といった表現のほうがよく用いられていますし、スマートな印象を受けます。

 

移民を多く受け入れ、様々な国のルーツを持つ人の暮らす国ならではのことでしょう。

国籍と出身が必ずしもイコールではない、というのが当たり前の環境です。

 

先ほども触れたとおり、フランス語の文法には例外が沢山あります。

1つのことを形式的に覚えただけではなかなか習得には至りません。

 

自分の習った文法ではどうも腑に落ちない表現が出てきたときには、まず例外を疑い、辞書を引いてみましょう。

 

教養のあるフランス人の集まる場でも、文法についてそれぞれの意見が食い違い、議論になることもしょっちゅうです。

(その議論を彼らは楽しんでいるわけですが。)

 

それでも、フランス語特有の語彙の豊富さや表現の美しさ、そして音の美しさは、学習すればするほど深みにはまる事間違いないです.

 

まとめ

今回はフランス語の頻出単語【du】について、正しい使い方や意味を見ていきました。

 

よく見る言葉ですが、独立した単語、というわけではなく、de(前置詞) +  le(定冠詞)の縮小形となっています。

意味は、英語のsomeに相当するのでうまく使ってみてください。

 

また、あとに続く単語によって形も様々変わるので、そのへんも把握しておけば、使う時に混乱する心配もありません。

是非duの意味をしっかり覚えておいてくださいね!