フランス語を学習した事がない方でも、C’est bon(セ ボン)やtrès bien(トレ ビアン)というフレーズを1度は聞いた事はありませんか? このフレーズは、日本で最も知られている、フランス語の1つ […]
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フランス語を学習した事がない方でも、C’est bon(セ ボン)やtrès bien(トレ ビアン)というフレーズを1度は聞いた事はありませんか?
このフレーズは、日本で最も知られている、フランス語の1つと言ってもよいでしょう。
ただ、どのような意味を持って、どのような働きをするのかを知っている人は多くはないはずです。
そこで今回は、日常会話でも頻繁に使われる、bonとbienの性質と基本的な文法のルールを、例文を交えて分かりやすく解説したいと思います。
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BonとBienの違いについて
最初に、bonとbienの違いについて簡単に解説していきます。
まず、bonについて見ていきましょう。
bonは形容詞で、英語のgoodにあたります。
形容詞とは、名詞や代名詞を修飾する為の品詞です。
後で例文を挙げますが、特定の動詞を伴って、副詞としての働きをする事もあります。
様々な多くの意味がありますが、ここでは、
- 良い
- おいしい
の基本的な意味を知っておきましょう。
次に、bienについて見ていきましょう。
bienは主に副詞として使われ、英語のwellにあたります。
副詞とは、動詞とともに用いられ、修飾する動詞に、状態や状況などの意味を付け加えることが出来る品詞です。
bienも様々な多くの意味がありますが、ここでは、
- 良く、上手に、うまく
- しっかり、順調に
- 非常に、とても
の基本的な意味を知っておきましょう。
このbonとbienは、時には形容詞として、また時には副詞として使われる事があるので、学習者をややこしくさせます・・・
まずは上記の基本的な性質をしっかりと頭に入れて、次の学習に進みましょう!
Bonの使い方を例文解説
まず、bonを使うにあたり、知っておかなければいけない文法上のルールがあります。
1つ目は、修飾する名詞の性・数に合わせて、形容詞も変化させる必要があるという事です。それでは、今回学習しているbonの変化を見てみましょう。
bon | 単数 | 複数 |
男性名詞 | bon | bons |
女性名詞 | bonne | bonnes |
以上のような変化になります。
もちろん、フランス語の形容詞はbonだけではなく、beau(美しい)、petit(小さい)など、多くの形容詞があります。
様々な豊かな表現をするフランス人は、形容詞を使うことが好きなのかもしれませんね!
2つ目は形容詞を置く位置についてです。一般的には、名詞の後に置かれますが、bonの場合は、名詞の前に置かれるのが普通です。
それでは、bonの位置と、名詞の性・数変化に注目して、例文を見ていきましょう。
- 【男性名詞】
un bon restaurant (アン ボン レストラン・いいレストラン)
un bon vin(アン ボン ヴァン・美味しいワイン) - 【女性名詞】
une bonne idée(ユヌ ボンヌ イデ・いい考え)
une bonne cuisine(ユヌ ボンヌ キュイジーヌ・美味しい料理) - 【男性複数】de bons conseils(ドゥ ボン コンセイユ・いいアドバイス)
- 【女性複数】de bonnes nouvelles(ドゥ ボンヌ ヌヴェル・よい知らせ)
- 【特定の動詞での副詞としての働き】
ça sent bon (サ サン ボン・いい匂い)
※sentir という動詞を伴うと、副詞として使われる場合がある。
bonの位置はお分かりいただけたでしょうか?
いろんな名詞を使い、繰り返し学習して、身に付けていきましょう。
次は、bonを使った、すぐに覚えたい、すぐに使いたいフレーズを見ていきましょう!
みなさん、1度は聞いた事があるのでは?
- Bon appétit
(ボナペティ・召し上がれ) - C’est bon
(セ ボン・おいしい) - Bon voyage
(ボン ヴォヤージュ) - Bon anniversaire
(ボナニヴェルセル・お誕生日おめでとう) - Bonne année
(ボナンネ・明けましておめでとう)
など、bonを使った表現はたくさんあり、日常でも使えるフレーズが多いので、実践を通して覚えていきましょう!
bienの使い方を例文で解説!
次に、bienについて見ていきましょう。
一般的にbien(副詞)は、動詞の直後に置かれます。
必ずしもそうではない場合がありますが、今回は、基本的なbienの意味と置かれる位置に注目して例文を見ていきましょう。
- Vous allez bien?
(ヴ ザレ ビアン・お元気ですか) - Il mange bien
(イル マンジュ ビアン・彼はよく食べます) - J’aime bien ce tableau
(ジェイム ビアン ス タブロー・私はとてもこの絵が好きです) - Elle chante très bien
(エル シャント トレ ビアン・彼女は歌が上手です) - Tout se passe bien?
(トゥ ス パス ビアン・上手く行ってますか)
なんとなく、bonとbienの違いは理解していただけでしょうか?
それぞれ、とてもシンプルな言葉ながら、意味を多く持ち、使われ方が非常に複雑で、解説をするうえでも、伝えづらい部分やニュアンスがあります。
学習のポイントとしては、基本的な言葉の意味と文法上のルールを覚える事はもちろんですが、その上で、テキストや映画などに出てくフレーズをそのまま暗記して、感覚的に身に染み込ませる事が大切です!
まとめ
最後に、今回学習した事をまとめていきます。
- bonは主に形容詞として、bien主に副詞としての働きがある
- bon(形容詞)は男性名詞・女性名詞・複数名詞のいずれかによって変化する
- bonは名詞の前に置かれ、bienは動詞の直後に置かれる
今回は、bonとbienについての基本的な違い、使い方について見てきました。
フランス語の奥深さを分かっていただけたと思います。
日本語を母国語にしているみなさんは、どのようにして日本語を身に付けましたか?
品詞の意味や位置などをわざわざ学習した人はいないと思います。
ですが、第2言語習得となるとそうは行かないものですね。
ただ、母国語をいつの間にか身に付けたように、頻出する単語、フレーズ、会話を繰り返し学習する事で、感覚を養うことは可能だと思います。
では、みなさん、Bon courage!! 頑張りましょう!!