フランス語のBonとBienの違いを解説!意味や使い方を例文で紹介

フランス語を学習した事がない方でも、C’est bon(セ ボン)やtrès bien(トレ ビアン)というフレーズを1度は聞いた事はありませんか?   このフレーズは、日本で最も知られている、フランス語の1つ […]


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フランス語を学習した事がない方でも、C’est bon(セ ボン)やtrès bien(トレ ビアン)というフレーズを1度は聞いた事はありませんか?

 

このフレーズは、日本で最も知られている、フランス語の1つと言ってもよいでしょう。

ただ、どのような意味を持って、どのような働きをするのかを知っている人は多くはないはずです。

 

そこで今回は、日常会話でも頻繁に使われる、bonとbienの性質と基本的な文法のルールを、例文を交えて分かりやすく解説したいと思います。


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記事は下に続きます。

BonとBienの違いについて

最初に、bonとbienの違いについて簡単に解説していきます。

 

まず、bonについて見ていきましょう。

 

bonは形容詞で、英語のgoodにあたります。

形容詞とは、名詞や代名詞を修飾する為の品詞です。

 

後で例文を挙げますが、特定の動詞を伴って、副詞としての働きをする事もあります。

様々な多くの意味がありますが、ここでは、

 

  1. 良い
  2. おいしい

 

の基本的な意味を知っておきましょう。

 

次に、bienについて見ていきましょう。

bienは主に副詞として使われ、英語のwellにあたります。

 

 

副詞とは、動詞とともに用いられ、修飾する動詞に、状態や状況などの意味を付け加えることが出来る品詞です。

bienも様々な多くの意味がありますが、ここでは、

 

  1. 良く、上手に、うまく
  2. しっかり、順調に
  3. 非常に、とても

 

の基本的な意味を知っておきましょう。

 

 

このbonとbienは、時には形容詞として、また時には副詞として使われる事があるので、学習者をややこしくさせます・・・

まずは上記の基本的な性質をしっかりと頭に入れて、次の学習に進みましょう!

Bonの使い方を例文解説

まず、bonを使うにあたり、知っておかなければいけない文法上のルールがあります。

1つ目は、修飾する名詞の性・数に合わせて、形容詞も変化させる必要があるという事です。それでは、今回学習しているbonの変化を見てみましょう。

 

bon 単数 複数
男性名詞 bon bons
女性名詞 bonne bonnes

 

以上のような変化になります。

 

もちろん、フランス語の形容詞はbonだけではなく、beau(美しい)petit(小さい)など、多くの形容詞があります。

様々な豊かな表現をするフランス人は、形容詞を使うことが好きなのかもしれませんね!

 

2つ目は形容詞を置く位置についてです。一般的には、名詞の後に置かれますが、bonの場合は、名詞の前に置かれるのが普通です。

それでは、bonの位置と、名詞の性・数変化に注目して、例文を見ていきましょう。

 

bonの例文
  • 【男性名詞】
    un bon restaurant (アン ボン レストラン・いいレストラン)
    un bon vin(アン ボン ヴァン・美味しいワイン)
  • 【女性名詞】
    une bonne idée(ユヌ ボンヌ イデ・いい考え)
    une bonne cuisine(ユヌ ボンヌ キュイジーヌ・美味しい料理)
  • 【男性複数】de bons conseils(ドゥ ボン コンセイユ・いいアドバイス)
  • 【女性複数】de bonnes nouvelles(ドゥ ボンヌ ヌヴェル・よい知らせ)
  • 【特定の動詞での副詞としての働き】
    ça sent bon (サ サン ボン・いい匂い)
    ※sentir という動詞を伴うと、副詞として使われる場合がある。

 

bonの位置はお分かりいただけたでしょうか?

いろんな名詞を使い、繰り返し学習して、身に付けていきましょう。 

 

 

次は、bonを使った、すぐに覚えたい、すぐに使いたいフレーズを見ていきましょう!

みなさん、1度は聞いた事があるのでは?

 

bonの熟語
  • Bon appétit
    (ボナペティ・召し上がれ)
  • C’est bon
    (セ ボン・おいしい)
  • Bon voyage
    (ボン ヴォヤージュ)
  • Bon anniversaire
    (ボナニヴェルセル・お誕生日おめでとう)
  • Bonne année
    (ボナンネ・明けましておめでとう)

など、bonを使った表現はたくさんあり、日常でも使えるフレーズが多いので、実践を通して覚えていきましょう!

 

bienの使い方を例文で解説!

次に、bienについて見ていきましょう。

 

一般的にbien(副詞)は、動詞の直後に置かれます。

必ずしもそうではない場合がありますが、今回は、基本的なbienの意味と置かれる位置に注目して例文を見ていきましょう。

 

bienの例文
  • Vous allez bien?
    (ヴ ザレ ビアン・お元気ですか)
  • Il mange bien
    (イル マンジュ ビアン・彼はよく食べます)
  • J’aime bien ce tableau
    (ジェイム ビアン ス タブロー・私はとてもこの絵が好きです)
  • Elle chante très bien
    (エル シャント トレ ビアン・彼女は歌が上手です)
  • Tout se passe bien?
    (トゥ ス パス ビアン・上手く行ってますか)

なんとなく、bonbienの違いは理解していただけでしょうか?

それぞれ、とてもシンプルな言葉ながら、意味を多く持ち、使われ方が非常に複雑で、解説をするうえでも、伝えづらい部分やニュアンスがあります。

 

学習のポイントとしては、基本的な言葉の意味と文法上のルールを覚える事はもちろんですが、その上で、テキストや映画などに出てくフレーズをそのまま暗記して、感覚的に身に染み込ませる事が大切です!

 

まとめ

 最後に、今回学習した事をまとめていきます。

 

  • bonは主に形容詞として、bien主に副詞としての働きがある
  • bon(形容詞)は男性名詞・女性名詞・複数名詞のいずれかによって変化する
  • bonは名詞の前に置かれ、bienは動詞の直後に置かれる

 

今回は、bonとbienについての基本的な違い、使い方について見てきました。

フランス語の奥深さを分かっていただけたと思います。

 

日本語を母国語にしているみなさんは、どのようにして日本語を身に付けましたか?

品詞の意味や位置などをわざわざ学習した人はいないと思います。

 

ですが、第2言語習得となるとそうは行かないものですね。

ただ、母国語をいつの間にか身に付けたように、頻出する単語、フレーズ、会話を繰り返し学習する事で、感覚を養うことは可能だと思います。

 

では、みなさん、Bon courage!! 頑張りましょう!!