フランス語の1月から12月までのスペルと読み方を一覧表で紹介!覚え方も解説

フランス語の日常会話をする中で、絶対に知っておきたいのは【月】の読み方や書き方。 しかし、英語とはまた違うこの各月のフランス語表記は、なかなかに覚えにくいものです。   今回は、フランス語で1月から12月までの […]

フランス語の日常会話をする中で、絶対に知っておきたいのは【月】の読み方や書き方。

しかし、英語とはまた違うこの各月のフランス語表記は、なかなかに覚えにくいものです。

 

今回は、フランス語で1月から12月までのスペルと読み方、そしてそれらの覚え方について紹介していきたいと思います。

記事は下に続きます。

フランス語での1月から12月までのスペルと読み方

フランス語での1月~12月のスペルと読み方は以下のようになります。

フランス語表記 読み方 省略形
Janvier ジャンヴィエ janv.
Février フェヴリエ fév.
Mars マルス
Avril アヴリル
Mai
Juin ジュアン
Juillet ジュイエ juill.
août ウー(ト)
Septembre セプタンブル sept.
10 Octobre オクトーブル nov.
11 Novembre ノーヴァンブル nov.
12 Décembre デッサンブル déc.

※なお、省略形で空欄のところは省略しないと言う意味です。短い単語なので元のまま書きます。

 

何かお気づきにはなりませんか?

 

そう!

読み方はともかく、スペルは英語と似ています。

 

曜日の場合かなり違っていましたが、月の名前はそっくりです。

 

 

実は、月の名前が似ているのはヨーロッパの他の言語でも同様です。

一般にゲルマン系の国々(ドイツやイギリスなど)とラテン系の国々(フランスやイタリアなど)では言葉にかなりの違いがありますが、月の名前に関してはとてもよく似ています。

 

あと、フランス語の特徴は、月の名前がすべて小文字である点です。

もちろん、英語などに引っ張られて大文字で書く人もいますが、基本的にフランス語で月の名前は小文字だと覚えましょう。

 

フランス語の各月の名前の覚え方

月の名前はもともとラテン語起源です。

このため、英語でもフランス語でも似たような名前になっています。

 

1月はヤヌスという2面の神の名前から取られました。

『ヤヌスの鏡』というテレビドラマがありましたが、あのヤヌスです。

 

表裏2方向を見ている出入り口や扉の神であることから1月を司る神様になっています。 

ヤヌスはJanusで、Janusの月ということで1月はJanuariusと呼ばれ、ここから

 

  • 英語のjanuary
  • フランス語のjanvier

 

となりました。

 

2月はFebruaというお祭りがあったことからFebruariusと呼ばれ、ここから

 

  • 英語のFebruary
  • フランス語のfévrier

 

となりました。

英語の2月の綴りはとても覚えにくいですが、February の前半はFebruaというお祭りから来ているので、あんな妙な綴りなんですね。

 

1月と2月は英語を覚えていると簡単です。

基本的に英語のuary の所がフランス語のvierになっています。

 

でも、フランス語で2月はfebrvier ではなくfévrierです。

要するにこれはfebrvierだとbrvと子音が連続してしまって言いにくいので簡単になったわけです。

 

3月はmarsです。

これはもともと軍神マルスの月だったからです。

 

実はローマ帝国にはロムルスとレムスという兄弟から始まったという神話があるのですが、この2人のお父さんがマルスなのです。

ちなみにロムルスからローマという地名(国名?)が生まれました。

 

ともかく、マルスはとても重要な神様なので1年の最初に持って来たのです。

 

最初って3月じゃないか、と思われるかもしれませんが、実はローマではもともとは3月が1年の初めだったのです。

これが後の月の名前にも影響してきます。

 

ともかく、フランス語のmarsは軍神マルスの月と覚えましょう。

ちなみに、火星は赤い星であることから血や戦いを連想させ、軍神マルスの星とされています。

 

このため、英語でもフランス語でも火星はMarsです。

 

4月は古代ローマではAprilis(アプリリス)と呼ばれていました。

これも神様の名前から来ています。

 

3月の軍神に対し、Aprilisは美の女神です。

Aprilはこの最後のisが取れたかたちですね。

 

フランス語ではavrilですが、形は似ていますよね。

 

ちなみに、April Foolはフランスではpoisson d’avril (ポワッソンダヴリル)と言います。

poisson(ポワッソン)はフランス料理でよく出てくる単語なので、覚えてしまいましょう。

 

魚という意味です。

つまり、poisson d’avril は「4月の魚」という意味です。

 

これがエイプリルフールとどう結びつくかは諸説ありますが、4月の魚は小さな魚なのでバカみたいにすぐ獲れるというのがひとつの説です。

 

魚をプレゼントする習慣だという説もあります。

本物ではなく魚の絵を描いてこれを友だちの背中にくっつけてからかうことからジョークの習慣、つまり、ウソをついてからかう習慣が生まれたのだと言う人もいます。

 

いずれにしてもavrilだけだと忘れてしまいそうなので、poisson d’avrilで覚えておくとよいかもしれません。

あるいはカナダのポップミュージシャンのアヴリル・ラヴィーンで覚えるのもよいでしょう。

 

アヴリル・ラヴィーンは本名なのですが、もちろん、このアヴリルは4月という意味です。

実はフランス系カナダ人一家なんですね。

 

日本でも「さつき」ちゃんとか月の名前を付けた子がいますが、アヴリルもおなじです。ただ、アヴリル・ラヴィーンは9月生まれなんですよ。まあ、美の女神の月が4月ですから生れ月に関係なくアヴリルと付けたかったのかもしれませんね。

 

5月、6月もそれぞれローマのMaia(マイア)、Juno(ユーノー)という女神の名前から来ています。

さて、7月はもともとローマでは「5番目の月」と呼ばれていました。

3月が年の初めなので2個ずれるわけです。

 

  • 8月は「6番目の月」
  • 9月は「7番目の月」
  • 10月は「8番目の月」
  • 11月は「9番目の月」
  • 12月は「10番目の月」

 

と呼ばれていたのです。

現在でも9月以降はそういう意味です。

 

有名な話ですが、タコを英語でoctopusと言います。

これは8本足という意味です。

 

Octoberoctoは8なんです。

フランス語でも英語でも9月以降の語尾が揃っているのは「○番目の月」という意味合いだからです。

 

ところで、7月が英語でJuly、フランス語でjuilletになってしまったのは、ジュリアス・シーザーのせいです。

ジュリアス・シーザーは、ユリウス暦という暦をつくったのです。

 

ユリウスというのはジュリアスのラテン語読みです。

というか、ジュリアスがユリウスの英語読みなわけですが。

 

ともかく、暦を作ったくらいなので、自分の名前も入れちゃえって感じですね。

まあ、周りの人の忖度かもしれませんが(笑)

 

それで、Julius から

 

  • 英語のJuly
  • フランス語のjuillet

 

が生まれました。

 

なお、6月までは神様の名前が付いていたので、単に「5番目の月」という意味だった7月にユリウスを入れました。

だから、

 

  • 7月が英語でJuly
  • フランス語でjuillet

 

になってしまったのです。

 

ジュリアス・シーザーの後継者はオクタヴィアヌスでした。オクタヴィアヌスはシーザーの養子です。

 

彼は「尊厳ある者」「という意味のアウグストゥスという尊称をもらっていたので、それをお父さんのシーザーにならって月の名前に付けました。

それが8月のAugust の由来です。

 

フランス語ではだいぶ形が変わってしまいましたが、aoûtになっています。 

なお、aoûtはウーとも読みますが、他の単語と紛らわしかったりするので、最後のtを読むのが一般的です。

まとめ

今回は、1月~12月のフランス語表現のスペルと覚え方について紹介していきました!

 

フランス語の月の名前はかなり英語と似ているので、英語さえきちんと覚えればそんなに難しくありません。

「難しい!」なんて思わずに、

 

リタ

英語分かっているし、余裕ね!

 

くらいの気持ちで覚えてもらえればなと思います。