フランス語での名前の書き方・表記方法!呼び方は名字読み?

フランス語での名前の書き方って、英語とも日本語とも違うので知らずしらず間違えている人が意外と多いです。 英語のイニシャル表記と似たような部分も多いので、同じ部分・違う部分、それぞれをしっかりと把握しておきましょう。 &n […]


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フランス語での名前の書き方って、英語とも日本語とも違うので知らずしらず間違えている人が意外と多いです。

英語のイニシャル表記と似たような部分も多いので、同じ部分・違う部分、それぞれをしっかりと把握しておきましょう。

 

  • フランス語での名前の書き方・表記方法
  • フランスで相手の名前を呼ぶ時の呼び方

 

について、紹介します。


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記事は下に続きます。

フランス語での名前の書き方・表記方法

まず初めにフランス語における名前の書き方や表記方法について、解説していきます。

 

イニシャル表記はするの?

フランスでは、英語表記の国よりは、イニシャル表記が少ない傾向にあります。

ですが、絵画作品へのサインや、論文の最後のサイン等にイニシャルを用いることがあります。

 

また、学校の授業で人物名がたくさん出てくる際は、現地の先生は皆、イニシャル表記をします。

生徒は大抵、教科書と見比べながら、本名を確認する必要があります。

 

欧米あるあるではないでしょうか!

 

イニシャルの表記は、基本的に「名字の頭文字大文字+【.】+名前の頭文字大文字+【.】で構成されます。

例えば、下記のようなイニシャルの表記方法があります。

 

  1. Albert CAMUS (アルベール カミュ)
    日本でも有名な小説、異邦人(L’Etranger)の作者のイニシャルは、「A. C.」です。 
  2. Claude Monet (クロードゥ モネ)
    印象派画家として有名なモネのイニシャルは、「C. M.」 です。

 

となりますね。

ハイフン(-)の位置

フランス人の名前では、よく複合系の名前が見かけられます。

複合系の名前では、祖父母の名前や、キリスト教徒の場合は代父母の名前を用いることが多いようです。

 

そういった複合系の名前の場合は、名前同士をハイフン(-)で接続します。

例えば、下記のような複合系の名前があります。

 

  1. Jean-Baptiste(ジャン=バティスト)
    男の子の名前です。
  2. Anne-Marie(アンヌ=マリ)
    女の子の名前です。

 

ちなみに、フランス人の名前を日本語に訳す際は、名前のハイフン(-)は、イコール(=)を用いて、名前と名字の区切りは、中点()を用います。

 

上記のハイフン(-)、イコール(=)、中点()をまとめると以下の通りです。

 

  • ハイフン(-) :フランス語で、フランス人の複合系の名前の接続に用いる
  • イコール(=) :日本語で、フランス人の複合系の名前の接続に用いる。
  • 中点() :日本語で、フランス人の名前と名字を区切る際に用いる。

 

ちなみに、日本人の名前を書く時は、山田太郎⇒Tarou YAMADAになりますね。

ただ最近は、フランスから送られる手紙などでもYAMADA Tarouなどの表記も増えてきましたし、必ずしも名前⇒名字の書き方をする必要はありません。

 

また、ローマ字とフランス語表記では名前の表記方法も異なる(発音が異なるため)のですが、この辺もあまり細かく言われることはほぼないので、気にせずローマ字表記してもらっても大丈夫です。

小文字と大文字の使い分け方について

フランス語で氏名を記載する時、小文字と大文字を使い分ける必要があるため、注意してください。

英語と同様、名前の頭文字は大文字を、それ以降は小文字を用います。

 

しかし、名字については、基本的に全て大文字で記載します。

特に、直筆で書類に名前を記載する時は、必ず名字を大文字で記載します。

 

上記ルールがあるため、フランス人の名前を見ると、どこまでが名前で、どこからが名字なのかが一目瞭然です。

外国人からすると、便利ですよね!

 

例えば、下記のように記載します。

 

  1. Emile ZOLA(エミーユ・ゾラ)
    19世紀のフランスの小説家です。
  2. Jean-François MILLET(ジャン=フランソワ ミレー)
    19世紀のフランスの画家です。

 

この辺りは英語と少し違いますね。

フランス語での名前の呼び方

続いて、フランス語での名前の呼び方について、丁寧な呼び方やカジュアルな呼び方をご紹介します。

 

丁寧な呼び方

英語のMr.Ms.といった敬称を用いるのが一般的です。

フランス語では、それぞれ以下の敬称を用います。

 

  • 男性 Monsieur (ムッシュ)                              M.(短縮形)
  • 既婚女性 Madame(マダム)                                                   Mme(短縮形)
  • 未婚女性 Mademoiselle(マドゥモワゼル)              Mlle(短縮形)

 

初対面の人、接客、先生に対して等、敬称の後に名字をつなげて、様々な場面で用います。

カジュアルな呼び方

家族、親戚、恋人同士、友人の間では、基本的に、名前で呼び合います。

ですが他にも恋人や夫婦同士、子供に対して、ユニークな単語を用いて呼び合うことがあるため、ご紹介します。

 

【夫婦同士・恋人同士】

男性を呼ぶ時

  • Chéri(シェり)
  • Mon chéri(モン シェり)

女性を呼ぶ時

  • Chérie(シェり)
    Chéri(e)は、「愛しい人」という意味で、愛する相手を呼び合う時に使います。
  • Ma chérie(マ シェり)

 

【自分の子供】

主に男の子を呼ぶ時

  • Mon poussin(モン プサン)
    poussinは、「ひよこ」という意味で、ひよこのように可愛い我が子を呼ぶ時に用います。

 

主に女の子を呼ぶ時

  • Ma puce(マ ピュス)

puceは、「ノミ」という意味です。

衝撃を受ける呼び方ですが、ノミのように小さい我が子を呼ぶ時に用います。

 

もちろん、フランス人は「ノミ」という意味で、我が子を呼んでいるわけではありません!

フランスでは名字呼びが一般的?

日本では、会社内で名字を用いて「○○さん」と呼び合うのが、一般的です。

フランスでも、会社のお客様や社内の上司に対しては、敬称と名字を用いるのが一般的ですが、日本よりも距離感は近く、仲良くなってしまえば名前で呼び合うのが一般的です。

 

二人称の主語で「Tu(チュ):君」と「Vous():あなた」がありますが、「Tu」で呼び合う関係(フランス語ではtutoyer(チュトワイエ)と言います)になれば、名前で呼び合う関係です。

相手がtutoyerで話しているかを判断して、呼び方を臨機応変に変えてみるといいと思います。

 

まとめ

フランスにおける名前の表記方法、呼び方についてまとめです。

フランスでは、サインなど特定の場面でイニシャル表記を用います。

 

また、名前を記載する際は、名字を大文字で記載するため、ご注意ください!

そしてフランス人の名前は、時にとても長いです。

 

ハイフン(-)でつながれた名前の場合は、どちらかを呼ばれることを好む人もいれば、フルで呼ばれることを好む人もいるので、本人に聞いてみるといいでしょう!

恋人同士や夫婦、子供に対しては、動物に例えたり等特有の呼び方がありますが、基本的に丁寧な場面では「敬称+名字」、親しい間柄では「名前」で呼び合えば問題ありません!

 

是非、ご活用ください!