大人気映画、アベンジャーズ:インフィニティ・ウォーの字幕翻訳がひどいと話題です・・・   遂に最新作となるアベンジャーズ:ラストゲームの予告動画が公開になるなど、今なお衰えない人気のアベンジャーズ。 実は、ラス […]

大人気映画、アベンジャーズ:インフィニティ・ウォーの字幕翻訳がひどいと話題です・・・

 

遂に最新作となるアベンジャーズ:ラストゲームの予告動画が公開になるなど、今なお衰えない人気のアベンジャーズ。

実は、ラストゲームの1つ前、この話につながる大事なストーリーとなる【インフィニティ・ウォー】にて、重大な字幕の翻訳ミスが発覚したのです!

 

一体どういったものなのでしょうか?

実際のものと照らし合わせて、見ていきます。

記事は下に続きます。

インフィニティ・ウォーの字幕翻訳がひどい!

インフィニティ・ウォー、僕も見たのですが本当に面白かったですよね!

 

  • 日本語
  • 英語

 

両方を見たのですが、この迫力、流石はマーベル映画!と言わんばかりのハイクオリティでした(*´∀`)

ただ、2回見たときに、ある種の違和感を感じたんです。

 

それは・・・

 

「あれ?字幕と英語の訳がずれている?」

 

ということです。

映画の迫力に心奪われていたのですが、一瞬我に返ってしまいました(;・∀・)

 

ただ、それだけ大きな間違えだったのは事実です。

むしろ、ここをしっかりしておかないと、この後のサノスの印象が大きく変わってしまう・・・それだけ大きな翻訳ミスのように思えたのです。

 

実際、私も1回目はサノスに対する印象はめちゃくちゃクレイジーなやつでした(笑)

ただ2回目は、

 

「もしかして、考え方が違うだけで、こいつもいいやつなのかも?」

 

と思ったほど、ガラリと印象が変わりました。

それほど映画の大筋に大きな影響を与える翻訳ミス、一体どういったものなのか詳しく見ていきます。

 

実際のセリフを英語と字幕翻訳でチェック

まずは、実際の気になる部分のセリフと英語翻訳をご覧ください。

(アベンジャーズ:インフィニティ・ウォーからそのままお借りしています)

 

サノス

  1. Titan was like most planets.
    「タイタンも他の星のように・・・」
  2. Too many mouths, not enough to go around.
    「人口が増え、食糧難だった」
  3. And when we faced extinction, I offered a solution.
    「だから、滅びる前に手を打った」

 

ドクター・ストレンジ

Genocide.
「虐殺か」

 

サノス

  1. But random, dispassionate, fair to rich and poor alike.
    「無作為にだ 公平に貧富の別け隔てなく」
  2. They called me a madman.
    「狂人と言われたが・・・」
  3. And what I predicted came to pass.
    「予期した未来を実現した」

 

ストレンジ

Congratulations, you’re a prophet.
「晴れて預言者だな」

 

サノス

I’m a survivor.
「私は生き抜いた者だ」

 

これ、おかしいのが分かるでしょうか?

 

まず、タイタンについて。

実際にサノスが問題解決のために手を打っているのなら、そもそもタイタンは滅んでなどいないはずなんです。

 

今のタイタンは、見るも無残なほど荒れ果てた惑星と成り果てているのは、インフィニティ・ウォーを観た方なら分かるはず。

 

サノスほどの賢い男が、解決策を打ったけど結局ダメだった・・・なんて間違った回答を、宇宙規模で再度行うとは考えられません。

となると、おそらく、サノスはタイタンでは解決策=人口を半分にするという計画を実行することが出来なかったはず!

 

矛盾しかないんですよね、ここの訳って・・・

まあ実際、私も2回目だからこそ、翻訳のおかしさ・矛盾点に気づいたわけですが。

 

そこで、実際はどういった意味になるのか、私なりに物語と整合性が取れるように翻訳してみました!

 

正しい翻訳はこれ!

サノス

  1. Titan was like most planets.「タイタンも、他の星々のように」
  2. Too many mouths, not enough to go around.「人口が増えすぎてしまい、食糧難となったのだ」
  3. And when we faced extinction, I offered a solution.「だから、私達が滅びに直面する前に、解決策を提案した」

 

  • go around:行き渡る
  • extinction:滅び・絶滅
  • offer:提案する
  • solution:解決策

 

ドクター・ストレンジ

Genocide.「虐殺か」

 

サノス

But random, dispassionate, fair to rich and poor alike.「いいや、無作為だ 公平に貧富の別け隔てなくな」

They called me a madman.「だが、彼らは私を狂人と呼び、その案を却下したのだ。だから、人口を半分にすることも出来なかった」

And what I predicted came to pass.「そして・・・私の予想通り、滅んだのだ」

 

  • madman:狂人
  • predict:予測する
  • came:来た(come)の過去形

 

ストレンジ

Congratulations, you’re a prophet.「素晴らしい、お前は預言者だな」

 

サノス

I’m a survivor.「私は生き抜いた者だ」

 

まず、1番ありえないのは【offer】の翻訳です。

提案を意味するこの言葉が言われているにもかかわらず、翻訳ではすでに滅びを実行しています!

 

いやいや、実行していないから!

サノス、この時点だとまだ提案=offerしただけだから!!

 

ここでの意味が変なことになってしまったため、次の会話もおかしなことになっているのです。

 

映画の翻訳
「狂人と呼ばれたが、予期した未来を実現した」

本来の意味
「狂人と呼ばれ(解決策を実行に移すことが出来ず、結果として)予期した滅びの未来がやってきた」

 

となっているのです。

もう、全く逆の意味です。

 

人口の半分を滅ぼす、というとんでもない解決策の是非はここでは置いておきますが・・・

大事なのは、このセリフは本来

 

「サノスは、解決策を実行できなくて、その結果タイタンは滅びてしまった」

 

と伝えたかったという事実!

コレ一つで、サノスは

 

  • 解決策が分かっていながらも、国民の反対に会い実行しなかった
    ⇒人の話を聞く知性もある人格者
  • 滅びの未来が分かっていても手を打てなかった悲しい過去
  • 宇宙を母星のようにしないため、あえて悪人になり人口を間引く覚悟

 

という、めちゃくちゃ人格者とも取れるサノスの真実が見えてくるのです。

この翻訳なら、映画でも垣間見えたサノスの人格者としての一面と、何ら齟齬(そご)がありません。

 

彼は、虐殺を楽しむシリアルキラーでも、侵略者でもなかったのです。

誰よりも賢く、そして聡明であったがために、インフィニティ・ストーンに頼って人口を減らす結論にしかたどり着けなかったのです。

 

悪人として描かれていたサノスは、ヴィランであるはずのサノスは、実は彼自身の正義に従って行動していただけ。

これが、真実だったのです。

 

まとめ

今回は、話題の映画アベンジャーズ:インフィニティ・ウォーの字幕翻訳の酷さについて観ていきました。

 

この記事を見てもらった分かるかと思いますが、私はマーベル映画が大好きなんです(笑)

で、この翻訳の違いで、サノスという魅力あふれるヴィランがただの悪者で終わるのがどうしても納得できなかったのです・・・

 

英語を学ぶって、こういう部分でも面白いですよ。

 

翻訳だと、結局は訳した人の意見・読み取った意味しか頭に残りません。

しかし、自分で英語を聞くことで、

 

  • 「ここはこういう解釈なんじゃないのか?」
  • 「こんなふうに言っていたのか!」

 

という発見や感動があるんです!

 

もし、英語に興味があれば、あるいはこれから英語を勉強したい、という方。

是非字幕抜きで洋画を見てみて下さい。

 

コレまでと全く違う、新しい気持ちで映画が楽しめるので、本当におすすめです!

 

 

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